浪速区を愛しているのは住んでいる人だけではない! 地域と密接に関わる企業から、知る人ぞ知る全国トップ企業など、区内で活躍する企業をたずねました。


その1 東洋紙業高速印刷株式会社

職場からも近所づきあいを

 

赤地に黄色い社名の看板が目印の東洋紙業高速印刷株式会社へおじゃましました。同社は昭和22年に創業。西区から平成元年に親会社の東洋紙業がある浪速区に移転。印刷会社としての強みは、地域密着型で少ない部数でも対応できること。区内では「ナニワ区民まつり」や「浪速区民文化祭」のポスターでおなじみです。

興味深いのは地域との密接な関わり。なんと近隣町会の夏祭りが会社の敷地内で開催されています。ただの場所貸しかと思いきや、檜垣直さん(写真右)は「今年はお好み焼き担当でした」とのことで、しっかり地域の一員として活躍しています。

一方、梶山政敬さんは以前、(もと)立葉小学校の児童へフットサルを教えていたそうです。「6年ほど前、日曜の朝9時から社員約5名が参加していました。きっかけは町会長さんからの依頼でしたが、僕たちはただ子どもたちと一緒に遊んでいたという感覚ですね」と懐かしそうに語ります。

なぜそんなに気持ちよく、地域と関わることができるのですか? と聞くと「この地域やからちゃいますか? 人情味があるでしょう」と梶山さん。檜垣さんは「職場の近所づきあいは大切。地域の人と道で挨拶するのも気持ちがいいですよね」と笑顔で話してくれました。