「なにわの女のまちづくり健康法!?」(第3回2013年10月4日開催)

生粋の浪速区育ち

 第3回目の7289ラボは大阪市地域女性団体協議会(女性会)会長の吉村八重子さんをお招きし、女性の地域活動について研究しました。

 吉村さんは生まれも育ちも浪速区。今なお浪速区に暮らし、女性会活動をはじめとした様々な活動に携わっています。女性会の活動内容と時代による移り変わりのほか、浪速区の戦前の様子もうかがいました。

女性会とは

 大阪市の女性会は、女性の教養、生活、地位の向上を目指して昭和24年に結成されました。

 学習会として、環境問題や人権問題、青少年問題、高齢者問題などを学ぶ「女性学級」開催が大きな事業です。そのほか、清掃活動やごみ減量活動等の社会活動、機関紙『女性大阪』による啓発活動等、活動は多岐に渡っています。

 女性会に参加するきっかけは人それぞれ。吉村さんは女学生の頃から政治や地域に興味があり、結婚後に市女性会の事務局員になりました。退職後も女性会や地域活動を続けています。

 また、会場参加者から「女性会のコーラス活動に参加していたら、いつのまにか他の女性会活動にも参加していました」という体験談も語られました。

現代女性と地域活動

 現在の女性は、環境も感覚も変わってきているので、昔と同じような活動はできない、という指摘がありました。

 確かに、仕事と家庭、子育て、地域活動、すべての両立は難しいものです。

 しかし、地域が運営する「子育てサロン」に若い母親が参加しているという例もあります。子育てサロンや地域のお祭りに行く、掲示板をチェックするなど、参加者として地域とつながることも一つの形です。参加するうちに、地域のために何かしたいという人も出て来るかもしれません。

 最後に、吉村さんがボランティアとして地域活動にかかわり続ける理由を聞くと、「活動に参加することで健康になれる。それが一番の理由です!」 とのこと。

 歳を重ねても非常にパワフルな吉村さんに、司会も会場もおおいに巻き込まれ、会場は笑いが絶えませんでした。

「マイクが無くても大丈夫」と身振り手振りを交えながら語る吉村さん。カラオケでも美声を発揮されるそうです。

吉村さんが女性会に入ったばかりの頃の集合写真に、会場からも懐かしいという声があがる。「うちのお母ちゃんが写ってる!」と感動の再会を果たす場面も。