連載コラム 難波ねぎが食べたくて。

鴨なんばの「なんば」は「難波ねぎ」のことだった? 浪速区のご当地野菜の謎にせまる連載コラム。



その① 鴨なんばの謎に出会う

 「知ってました? 鴨なんばの”なんば“って浪速区の難波のことらしいですよ」というまちづくりセンターのメンバーが何ともふわっとした未確認情報をつかんできた。

 

最近はグーグルやウィキペディアやらでたいがいのことは分かるのだろうが、ここはあえて街の人の声だけで真相にせまろうと思う。

 

まずは、センターにたまたま来られていた地活協(チカツキョウ)会長(70代)の証言から。「え? あの鴨とねぎが入ったそばのことかいな。昔は区民センターのあたりが一面ねぎ畑やったから、それと関係してるんとちゃうか」。なるほど、難波産のねぎに由来しているわけか。

 

で、会長食べたことあるんですか。「わしそんな歳とちゃうわ。ねぎ畑があったんはもっと昔。ここらではもう作ってないやろうけど、最近は伝統野菜としてどこかで復活してるらしいで」。

 

幻の”難波ねぎ“…これはぜひ入手して”ほんまもん“の鴨なんばが食べたい。そう思い、早朝の木津市場を訪ねると…