まちで見かける「あの人」は誰? その正体にせまります。
浪速区民文化祭などで、その演奏を目にした人もいるはず。ずらりと並んだ太鼓に「怒」と染め抜かれたそろいの衣装でばちを振り下ろす、あの人たちは一体誰なんでしょう。
江戸時代から続く伝統産業、太鼓の製造で知られる浪速地域。「日本一の太鼓のまちなのに、どうして地元に太鼓打ちがいないの?」と太鼓を買いにきた沖縄の太鼓集団に言われたのが結成のきっかけになったのだとか。1987年に結成された太鼓集団『怒』の創立メンバーの谷本直也さんに、お話をうかがいました。
「地域の子どもたちが『怒』塾に入り、中学校卒業で引退。『怒』塾で経験を積んでから『怒』のメンバーになります。みんな学校や仕事があるので、ステージは土日、練習は平日の夜ですね。音も表現も技術次第なので、練習も結構ハードですよ」。
全国各地での演奏に留まらず、15年7月にはイギリス公演も敢行。「国立民族博物館での展示をきっかけに、フェスティバルへの出演オファーが来たんです。渡航資金をみなさんからカンパいただいて、公演が実現しました。スタンディングオベーションが鳴りやまず、次のタイミングが分からなくなるほどで感動しました」と谷本さん。
オリジナル曲は20曲。うち1曲がJR芦原橋駅の発車音に採用されています。結成からまもなく30年。浪速で生れた曲が大阪の定番曲になったのでした。
現在は大阪の6グループで構成される和太鼓ユニット『絆』としても活動中。浪速が誇る太鼓集団の活躍、ぜひご覧ください。
活躍の様子はWEBサイトで紹介されています。ぜひご覧ください。
『怒』:http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/1715/
『絆』:https://www.facebook.com/w.kizuna
太鼓集団「怒」事務局 谷本直也さん