まちで見かける「あの人」は誰? その正体にせまります。
区内の音楽イベントで演奏を耳にすることの多い吹奏楽団、クレセント。一体どんな方々が集まっているのか? 団長の藤平沙織さんにお話をうかがった。
クレセントは2017年で20周年を迎える社会人バンド。
結成のきっかけは、藤平さんら難波中学校吹奏楽部のOBOGが、卒業しても音楽を続けたいという思いからだった。「当時の顧問の先生に、どこかいいバンドないかなと相談したら、自分たちで作ったらええやん、と。そんな発想なかったのでびっくりしたけど、背中を押してもらいました」。現在は卒業生に限らず団員を募集し、約30名が在籍している。
結成当初から「地域に根付く吹奏楽団」を目標に、多いときは月に5~6回の本番があることも。区民文化祭や立葉まつりなどの大きなイベントのほか、一番多いのは高齢者施設等への慰問演奏だ。「いつも悩むのは演目ですね。やっぱり知っている懐かしい歌だと喜ばれるし、季節感も合わせたい。
行く先によって全然年齢が違うし、一度ウケた曲が次もウケるとは限らなくて。奥深いんです」。慰問は少人数ずつとはいえ、毎月回るのは大変ではないのだろうか。「音楽活動を続けていくことは、周囲の人の支援がないとできないと思っています。地域のために活動しているようで、自分たちのためになっているんですよね」。